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2018年8月17日金曜日

Illustrator バージョン22.1「10個の新機能と変更点」全まとめ

Illustrator バージョン22.1(2018年3月のアップデート)の
新機能と追加機能をまとめました。
「22.1」は「CC2018.1」に相当するバージョンです。


上の図は、v22.1の新機能と変更点をメニュー順に
まとめたものです(クリックで拡大)。
色が付いている項目は、大きめの新機能です。

左上から順番に、くわしく見ていきましょう。

[ファイル]→[開く...]:複数ページのPDFを開く

2ページ以上のPDFファイルを選択すると、
複数のアートボードが並んだ新しいドキュメント(名称未設定ファイル)
として開けるようになりました。

[command]+[O]キーを押してから
複数ページで構成されたPDFファイルを選択すると
下記の画面が開きます。

上の図の、赤い線で囲まれている箇所が、v22.1から追加された項目です。

「範囲」欄で指定すれば、特定のページだけを選べます。

「最適なパフォーマンスを得るためにPDFページをリンクとして読み込み」にチェックを入れると、各ページごとにリンク画像が配置された状態になります
(あとで[リンクパネル]のパネルメニュー→[画像を埋め込み]を選択すれば、Illustratorで編集可能な状態になります)。



複数のアートボードが並び、
「1ページ=1アートボード」で内容が配置された状態で
ドキュメントが開きます。

まったく新しいドキュメント(名称未設定ドキュメント)が開くため、
元のPDFファイルが改変されてしまう心配はありません。


[ファイル]→[開く...]:Dropboxとの連携強化

Dropboxフォルダーを開いた際に、
Illustratorで使用可能な形式のファイルだけが
ローカルで自動同期されるようになりました。

[編集]→[ペースト]:SVGコードペーストで図形描画

Illustrator上でSVGコードをペーストすると
コード通りの図形オブジェクトが描画されるようになりました。

規定の書式に則っているコードのみが描画可能なようです。

かんたんに動作を確認するには、以下の手順がおすすめです。

1. Illustratorで円などの図形を描き、選択し、コピー([command]+[C]キー)します。

2. テキストエディター等にペーストすると、SVGのソースコードが表示されます。


3. ソースコードの一部(最後のほうで「r=」で記されている円の大きさの数値など)を書き換えます。



4. コード全体を選択し、Illustratorドキュメントにペーストします。
※最後に改行があると図形が描画されないことがあります。
※うまくいかないときは、下図のように最後に改行が含まれないようにコピーします。


5. 改変後のソースコードが表す図形オブジェクトが描画されます。
下図は、最初の円よりも大きな円が描画されたところです。



[ウィンドウ]→[ワークスペース]:[エセンシャルクラシック]の名称変更と場所移動

v22.0では[エセンシャルクラシック]という項目がありましたが
v22.1では[初期設定(クラシック)]という名称に変更され、
位置も[Web]の下から[初期設定]の下に移動しました。



ちなみに、下記が[初期設定(クラシック)]を選択したときの状態です。



[レイヤーパネル]:「層」が「レイヤー」に戻る

v22.0では、パネル左下の表示が「〜層」になっていましたが
v22.1では従来の「〜レイヤー」という表記に戻りました。



[変数パネル]:CSVファイルの読込

CSVファイルが読み込めるようになりました。

初期状態の[変数パネル]上には[読み込み]ボタンが表示されます。


CSVファイルを選択して読み込むことができます。
「選択状態」欄で[CSV]か[XML]を選択できます。



[変数パネル]:破線の長さ調整ボタンの名称変更

破線の長さを自動調整できるボタンの名称が短くなりました。

元は、
「長さを調整しながら、線分をコーナーやパス先端に合わせて整列」
という長い名称でした。

あまりにも長すぎるので、
書籍「Illustrator パーフェクトマスター」では
「長さを調整」と呼んでいます。




環境設定→[一般]:「ドキュメントを開いていない〜」の表記変更

v22.0では「時に」でしたが
v22.1では「ときに」になりました。



環境設定→[選択範囲・アンカー表示]:「ロックor非表示オブジェクト」とアートボードの連動が選択可能に

「ロックされた非表示のオブジェクトと一緒に移動」が追加され、
アートボードと連動するかを選択可能になりました。
また、「連動しない状態」がデフォルトになりました。

チェックを入れると、アートボードの移動時に、
「ロックされたオブジェクト」や、「非表示のオブジェクト」が
連動して移動します。

「アートボードとの連動」を制御する設定項目なのに、
「アートボード」という単語が入っておらず
とても分かりにくい状態になってしまっています。

「アートボードの移動時にロックされたオブジェクト等も連動」
にすれば分かりやすいと思います。



環境設定→[選択範囲・アンカー表示]:アンカーポイントやハンドル等の表示サイズと色をさらに柔軟に調整可能に

アンカーポイントやハンドル等の形状と色を
より柔軟に設定できるようになりました。

上図のスライダーを使うと、
アンカーポイント、パスのハンドルの先端、バンディングボックスのマークの大きさを
5段階から選択できます。

また、「ハンドルスタイル」欄を使うと、
パスのハンドルの先端の色を「塗りつぶし」か「白」のどちらかに
切り替えられます。

下図は「サイズ」を「1(初期設定)」から順番に
「5(最大)」まで大きくしたところです。





(ずっと眺めてると犬の顔に見えてきます)

下図は、サイズ「5」のまま、
「ハンドルスタイル」欄でハンドルの先端の色を白くしたところです。


v22.1の新機能と変更点は以上です。

好評発売中の書籍「Illustrator パーフェクトマスター」
このページを読めば、
Illustratorの疑問はバッチリ解消できるようになっていますので
ぜひお買い求めください^^

2018年3月27日火曜日

そもそもIllustrator「CC2018」「22.1」とは何なのかという話

※この記事は、過去記事の「そもそもIllustrator『***』とは何なのかという話」を、新バージョンの「CC2018」「22.1」にあわせてリライトし、最新情報を追加したものです。


このブログをたまたま開いてくださった方の中には、
「そもそもCC2018とは何なのか?」「22.1って?」
と疑問に思っている方もいるかもしれません。
そこで、Illustratorとバージョン表記についてかんたんにまとめました。

Illustratorのバージョンの確認方法


上の図は、Illustratorの「CC2018(22.0)」や「22.1」を起動したときに表示される画面です。
今までのバージョンとは異なり、上図の起動画面では
Illustratorのリリース番号バージョン番号が確認できません。
(→参考記事:Illustrator CC 2018リリース! バージョンがわかりにくい謎仕様


Illustratorのバージョン番号は、
[Illustrator](Winでは[ヘルプ])→[Illustratorについて...]
を選択すると表示できます(下図)。

▲バージョン22.1の場合は
上図の表示が「22.1」になる


CC2017.xまでは、上の画面で「2017.1」等のリリース番号(後述)も確認できた
のですが、CC2018(22.0)」「22.1では表示されません。

リリース番号を確認するには、Dock(Winではタスクバー)のIllustratorのアイコンに
ポインターをあわせます(下図)。

▲バージョン22.1の場合でも上図の表示になる
(「CC 2018.1」にはならない)


「Adobe Illustrator」とは?

Illustratorはプロからアマチュアまで、世界で最も多くの人に利用されている
「ドロー系画像編集ソフト」です。
パスと呼ばれる線でイラストや図を描画し、
劣化なしで自在に拡大、回転、装飾を行えるのが、
ドローソフトならではの大きな魅力です。


歴代バージョンとおもな新機能は表で確認すればわかりやすい

Illustratorは年々バージョンアップを繰り返し、
そのつど便利な新機能が追加されてきました。
Illustratorの歴代バージョン(バージョン7以降)の一覧おもな新機能
以下の表にまとめました。




Adobe Illustrator 「CS」「CC」とは?

バージョン17.0からはブランド名が
CS(Creative Suite)から
CC(Creative Cloud)に変更され、
インターネット経由でデータをダウンロードすれば
すぐに使えるアプリとして生まれ変わりました。


バージョンアップの「メジャー」と「マイナー」とは?

バージョンアップには
「メジャーバージョンアップ」(整数値が上がった場合)

「マイナーバージョンアップ」(小数点以下が上がった場合)
の2種類があります。

メジャーバージョンアップは「多数の新機能が追加」「大きな変更」、
マイナーバージョンアップは「少しだけ新機能が追加」「小さな変更」という印象です。


Adobe Illustrator 「CC 2018」「22.1」とは?

Illustratorの最新メジャーバージョンが「CC2018(22.0)」
それが少しだけ修正された最新マイナーバージョンが「22.1」です。

「22.1」は、これまでのルールに従うならば「CC2018.1」と呼ぶべきですが
公式ページでは「22.1」と呼ばれているようなので、
このサイトでも「22.1」と表記することにします。

それにともない、分かりやすくするために
「CC2018」も今後はなるべく「CC2018(22.0)」という表記で記載します。



「CC2015.3」だけがリリース番号とバージョン番号の付き方が特殊なので注意

「CC2017.1」等と表される番号をリリース番号と呼びます。
リリース番号は
「ブランド名(「CC」)」
「リリースされた年(またはその前年または翌年)」
「バージョン番号の小数点第一位(ない場合は省略)」
の3つを組み合わせた名称
で、「CC2017.1」はIllustratorのバージョン番号で表すと「21.1」です。

ただし、「CC2015.3」のアップデート時のみ、
バージョン番号がひとつ上がって「20」になっているので注意が必要です。

おそらく、
「本当はCC2016にしたかったが、大々的にメジャーアップデートを
謳うほどの目玉機能を追加できなかったからCC2015.3という呼称にした」
ということなのでしょうが、それならば内部バージョン番号も
「20」ではなく「19.3」にしてくれたらスッキリしたのに……と思います。


いろいろなバージョンのIllustratorを同時に起動できる

異なるバージョンのIllustratorを、複数同時に起動することができます。
下表で「アプリの起動ファイルの名称」が異なれば、
別のアプリとして同時起動できます。





おさえておきたいその他のポイントは?

  • 「CC2015.3」等の表記は、
    「リリース年」と「リリース月」を表しているわけではないので注意。
    「CC2015.3」は「2015年3月にリリースされたバージョンかな?」と
    思ってしまいがちだが、実際には「2016年6月にリリースされたバージョン」
  • 単に「バージョンCC」と呼ぶと、「バージョン17」のことなのか、
    「バージョン17以降のCCブランド全体」のことなのかがわかりづらいので注意
    (このサイトでは「バージョン17」のことは「CC17」と表記しています)。


CS6までのパッケージ販売時代は、バージョンアップの際に料金がかかることもあり、
ユーザーによって異なるバージョンで作業が行われるのが普通でした。

しかし、現在はIllustrator CCのユーザーならば誰でも常に最新バージョンを使える
ようになり、最新機能の習得がいち早く求められる時代になりました。

このブログがその一助になればうれしいです^^


【お知らせ】これらの新機能や従来の機能を徹底解説した書籍です

 
書籍
『Illustrator パーフェクトマスター
[基本&実践リファレンス]』

は、
Illustrator解説書の決定版です。

どの機能がどのバージョンで追加されたかが
一覧表でまとめられており、
CC2015.2以降の新機能にはNEWマーク
同様に強化された機能にはUPマークが付いているので
知らなかった機能がどれなのかが一目瞭然です。

ぜひお手元に1冊どうぞ^^

この記事の更新履歴

  • 2018/3/27:公開。

関連記事

2017年10月28日土曜日

そもそもIllustrator「CC2018」とは何なのかという話

※この記事は、過去記事の「そもそもIllustrator『***』とは何なのかという話」を、新バージョンの「CC2018」にあわせてリライトし、最新情報を追加したものです。


このブログをたまたま開いてくださった方の中には、
「そもそもCC2018とは何なのか?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。
そこで、Illustratorとバージョン表記についてかんたんにまとめました。

Illustratorのバージョンの確認方法


上の図は、Illustrator CC2018を起動したときに表示される画面です。
今までのバージョンとは異なり、上図の起動画面では
Illustratorのリリース番号バージョン番号が確認できません。
(→参考記事:Illustrator CC 2018リリース! バージョンがわかりにくい謎仕様


Illustratorのバージョン番号は、
[Illustrator](Winでは[ヘルプ])→[Illustratorについて...]
を選択すると表示できます(下図)。



今までのバージョンでは、上の画面で「2017.1」等のリリース番号も確認できた
のですが、今回は表示されません。

リリース番号を確認するには、Dock(Winではタスクバー)のIllustratorのアイコンに
ポインターをあわせます(下図)。





「Adobe Illustrator」とは?

Illustratorはプロからアマチュアまで、世界で最も多くの人に利用されている
「ドロー系画像編集ソフト」です。
パスと呼ばれる線でイラストや図を描画し、
劣化なしで自在に拡大、回転、装飾を行えるのが、
ドローソフトならではの大きな魅力です。



「Adobe Illustrator CC 2018」とは?

Illustratorは年々バージョンアップを繰り返し、
その都度便利な新機能が追加されてきました。

バージョン17からはブランド名が
CS(Creative Suite)から
CC(Creative Cloud)に変更され、
インターネット経由でデータをダウンロードすれば
すぐに使えるアプリとして生まれ変わりました。


そのIllustrator CCの最新版が「Adobe Illustrator CC 2018」です。
当サイトではこの最新版のことを略して「CC2018」と表記しています。



歴代バージョンとおもな新機能は表で確認すればわかりやすい

Illustratorの歴代バージョン(バージョン7以降)の一覧おもな新機能
以下の表にまとめました。





「CC2015.3」だけがリリース番号とバージョン番号の付き方が特殊なので注意

「CC2017.1」等と表されるリリース番号は、
「ブランド名(「CC」)」
「リリースされた年(またはその前年または翌年)」
「バージョン番号の小数点第一位(ない場合は省略)」
の3つを組み合わせた名称
で、「CC2017.1」はIllustratorのバージョン番号で表すと「21.1」です。

ただし、「CC2015.3」のアップデート時のみ、
バージョン番号がひとつ上がって「20」になっているので注意が必要です。

おそらく、
「本当はCC2016にしたかったが、大々的にメジャーアップデートを
謳うほどの目玉機能を追加できなかったからCC2015.3という呼称にした」
ということなのでしょうが、それならば内部バージョン番号も
「20」ではなく「19.3」にしてくれたらスッキリしたのに……と思います。




いろいろなバージョンのIllustratorを同時に起動できる

異なるバージョンのIllustratorを、複数同時に起動することができます。
下表で「アプリの起動ファイルの名称」が異なれば、
別のアプリとして同時起動できます。



おさえておきたいその他のポイントは?

  • 「CC2015.3」等の表記は、
    「リリース年」と「リリース月」を表しているわけではないので注意。
    「CC2015.3」は「2015年3月にリリースされたバージョンかな?」と
    思ってしまいがちだが、実際には「2016年6月にリリースされたバージョン」
  • 単に「バージョンCC」と呼ぶと、「バージョン17」のことなのか、
    「バージョン17以降のCCブランド全体」のことなのかがわかりづらいので注意
    (当サイトでは「バージョン17」のことは「CC17」と表記)。


CS6までのパッケージ販売時代は、バージョンアップの際に料金がかかることもあり、
ユーザーによって異なるバージョンで作業が行われるのが普通でした。

しかし、現在はIllustrator CCのユーザーならば誰でも常に最新バージョンを使える
ようになり、最新機能の習得がいち早く求められる時代になりました。

このブログがその一助になればうれしいです^^


【お知らせ】これらの新機能や従来の機能を徹底解説した書籍です

 
電子書籍『Illustrator CC2015+CC パーフェクトマスター』
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CC17.1〜CC2015の新機能を詳細に解説した
『Illustrator CC2015 パーフェクトマスター』と、
CC17の全機能を詳細に解説した
『Illustrator CC パーフェクトマスター』の
2冊が一緒になったIllustrator解説書の決定版です。

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コストパフォーマンスの高い書籍になっております。

CC2015.2以降の新機能を解説した書籍も準備中です^^

この記事の更新履歴

  • 2017/10/28:公開。

関連記事

2017年10月26日木曜日

Illustrator CC 2018リリース! バージョンがわかりにくい謎仕様

遅い投稿となってしまいましたが、
Illustrator CC 2018(2017.10.18リリース)が公開されました。

バージョンがわかりにくい謎仕様


起動画面(上図)には「CC 2018」の文字はありませんが、
Dockのアイコンにポインターをあわせるとしっかりと「CC 2018」と表示されます。



アプリのインストール時にも「CC」としか表示されないので
非常に紛らわしいです。
「2018」や「バージョン番号」をきちんと表示したほうが
区別ができていいと思うのですが……。

意図的なのか、単なるミスなのか、謎です。



当ブログではCC2018の情報を随時更新予定なので、
よろしくお願いします^^

2017年4月9日日曜日

新機能チェックに役立つ「Illustrator CC2017.1 メニュー項目一覧」



Illustratorのメニュー項目一覧(Illustrator CC2017.1 対応版)を作成しました。

新機能チェックなどにお役立てください。


メニュー項目一覧の表示

使いかた

  • 上部のタブをクリックすると、別のメニューに切り替えられます。
  • 各欄の説明は一番右の[※使い方]に記載してあります。
  • 「バージョンCC2015.2」以降の新機能には[NEW]マークがついています。
  • 「バージョンCC17.1」以降で機能アップした箇所には[UP]マーク(CC2015.2以降のUPは赤、それ以前のUPは紫)が付いています。
  • →『Illustrator CC2015+CC パーフェクトマスター』の詳細はこちら


細かな強化アップ項目の掲載漏れがあるかもしれません。判明次第追加していきますので、定期的にご来訪ください。
また、お気づきの点がありましたらコメントやSNS等でご一報お願いします^^


このページの更新履歴

  • 2017/4/9:このページを公開。

関連記事

そもそもIllustrator「CC2017.1」とは何なのかという話

※この記事は、過去記事の「そもそもIllustrator『***』とは何なのかという話」を、新バージョンの「CC2017.1」にあわせてリライトし、最新情報を追加したものです。


↑Illustrator CC2017.1の起動時に表示される画面。
CC2017のときと同じ画面で、まだ太陽が昇る様子はない

↑画面の左部分でリリース番号が確認できる

バージョン番号は、
[Illustrator](Winでは[ヘルプ])→[Illustratorについて...]
を選択すると表示できる(上図の左下)。


 このブログをたまたま開いてくださった方の中には、「そもそもCC2017.1とは何なのか?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。そこで、Illustratorとバージョン表記についてかんたんにまとめました。



「Adobe Illustrator」とは?

 Illustratorはプロからアマチュアまで、世界で最も多くの人に利用されている「ドロー系画像編集ソフト」です。パスと呼ばれる線でイラストや図を描画し、劣化なしで自在に拡大、回転、装飾を行えるのが、ドローソフトならではの大きな魅力です。



「Adobe Illustrator CC 2017.1」とは?

 Illustratorは年々バージョンアップを繰り返し、その都度便利な新機能が追加されてきました。バージョン17からはブランド名がCS(Creative Suite)からCC(Creative Cloud)に変更され、インターネット経由でデータをダウンロードすればすぐに使えるアプリケーションとして生まれ変わりました。


 そのIllustratorの最新版が「Adobe Illustrator CC 2017.1」です。当サイトではこの最新版のことを略して「CC2017.1」と表記しています。



歴代バージョンとおもな新機能は表で確認すればわかりやすい

 Illustratorの歴代バージョン(バージョン7以降)の一覧おもな新機能を以下の表にまとめました。





「CC 2015.3」からリリース番号とバージョン番号のルールがぐちゃぐちゃに

「CC2015.2」までは、
「CC2015.2」という表記は「ブランド名」「リリース年度」「バージョン番号の小数点第一位(ない場合は省略)」の3つを組み合わせた名称(「CC2015.2」はIllustratorのバージョン番号で表すと「バージョン19.2」
……という説明があてはまっていたのですが、CC2015.3では、リリース年度はそもそも「2016」年だし、バージョン番号は「20」となっていて、これまでのルールがまるであてはまらなくなってしまいました。

 おそらく、「本当はCC2016にしたかったが、大々的にメジャーアップデートを謳うほどの目玉機能を追加できなかったからCC2015.3という呼称にした」ということなのでしょうが、それならば内部バージョン番号も「20」ではなく「19.3」にしてくれたらスッキリしたのに……と思います。


↑Illustratorのバージョン番号はメニューから
[ヘルプ]→[システム情報...]を選択して表示することもできる



おさえておきたいポイントは?

  • 「CC17」と「CC17.1」は「Illustrator CC」、「CC2014」と「CC2014.1」は「Illustrator CC 2014」、「CC2015」と「CC2015.1」と「CC2015.2」は「Illustrator CC 2015」、「CC2015.3」は「Illustrator CC 2015.3」、「CC2017」と「CC2017.1」は「Illustrator CC 2017」という名前の別のアプリケーションとして同時に起動できる(起動時に大きく表示される名称はどれも「Illustrator CC」)。

  • 「CC2015.3」という名称だけを見ると「2015年3月にリリースされたバージョンかな?」と思ってしまいがちだが、実際には「2016年6月にリリースされたバージョン」
  • 単に「バージョンCC」と呼ぶと、「バージョン17」のことなのか、「バージョン17以降のCCブランド全体」のことなのか、「CC2015.3等の特定のバージョン」を表しているのかがわかりづらいので注意が必要。


 CS6までのパッケージ販売時代は、バージョンアップの際に料金がかかることもあり、ユーザーによって異なるバージョンで作業が行われるのが普通でした。
 しかし、現在はIllustrator CCのユーザーならば誰でも常に最新バージョンを使えるようになり、最新機能の習得がいち早く求められる時代になりました。

 このブログがその一助になればうれしいです^^


【お知らせ】これらの新機能や従来の機能を徹底解説した書籍です

 
電子書籍『Illustrator CC2015+CC パーフェクトマスター』
は、
CC17.1〜CC2015の新機能を詳細に解説した『Illustrator CC2015 パーフェクトマスター』と、
CC17の全機能を詳細に解説した『Illustrator CC パーフェクトマスター』の2冊が一緒になったIllustrator解説書の決定版です。

1000ページ超のボリュームで全機能を解説した完全版。
コストパフォーマンスの高い書籍になっております。

CC2015.2以降の新機能は、当ブログの記事で補足解説を行う予定です^^

この記事の更新履歴

  • 2017/10/28:誤字を一か所修正。
  • 2017/4/9:公開。

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