2015年5月12日火曜日

「閉じるポイント移動」で再修正作業を省く【Illustrator CC2014 新機能】

 Illustrator CC2014の新機能解説、今回は〈ペンツール〉の新機能「閉じるポイント移動」について紹介します。


パスを閉じる際にポイントを移動する


 〈ペンツール〉での描画時に、マウスの左ボタンを押したままにして [space]キーを押しながらドラッグすると、描画中のアンカーポイントを自由に移動できます。
 バージョンCC2014からは、この機能がさらに進化し、パスの描画終了時に始点をクリックしてパスを閉じる際(クローズパスを作成する際)にも利用できるようになりました。
 パスを閉じる際にポイントの位置調整をすばやく行えるので、描画完了後に修正する手間を省けます。

ハンドルがない場合の動作例



ハンドルがある場合の動作例





 次回は〈アンカーポイントツール〉の新機能をお届けする予定です^^
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  • 2015/5/12:公開。

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2015年5月8日金曜日

「ダブルハンドルコーナー」を作って華麗にパスを閉じる方法【Illustrator】

 Illustrator CC2014.1の新機能解説、今回は〈ペンツール〉の新機能「ダブルハンドルコーナーパス閉じ」について紹介します。
※この記事で紹介している技は以前のバージョンでも行えるとのご指摘をいただきましたので、記事内容を修正しました。大変申し訳ありませんでした。こちらのページの映像の2分04秒過ぎから新機能として解説されている機能はどういった意味なのか、わかる方がいらっしゃいましたらお教えいただけると助かります。(5/22 それらしき機能の記事を掲載しました→ダブルハンドルコーナーパス閉じは「キー後押し技」で優雅に【Illustrator CC2014 新機能】

ダブルハンドルコーナーでパスを閉じる

 バージョンCC17.1までは、〈ペンツール〉での描画を完了する際に、終点始点でもある)を2本のハンドルを持つコーナーポイントにすることはできませんでした。
 CC2014からは、そんな場合に2本のハンドルを持つコーナーポイントを瞬時に作成できるようになりました。

 〈ペンツール〉クローズパスの描画を完了する際に、単にドラッグしただけだと、一直線上に並んだ2本のハンドルを持ったポイント(スムーズポイント)が描画されます。
角度の違う2本のハンドルを持つたコーナーポイント(ダブルハンドルコーナー)を描画したいときは [option]キーを併用します。

※下図は、クリックすると拡大します。






 今後もIllustratorに関する記事をお届けする予定です^^
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  • 2015/5/22:CC2014の新機能記事へのリンクを追加。
  • 2015/5/14:CC2014の新機能ではなかったため、記事内容を修正。
  • 2015/5/8:公開。

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【新刊】『Illustrator デザイン時短技 ユーザー・ハンドブック』電子書籍版発売!


 拙著『Illustrator デザイン時短技 ユーザー・ハンドブック』電子書籍版が発売されました。
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  • イラストの3分描画レシピでイザに備えよう!
  • ショートカットキーは1つでも多く覚えて差をつけよう!
  • 新機能・注目機能の意外な利用法を知ってトクしよう!
  • スクリプトアクションは躊躇せず導入しよう!
  • 定番作業のツボをつかんでストレスフリーに!

 上記の5つのポイントに沿った技が多数収録されていますので、ぜひ一冊お手元にどうぞ^^



 当ブログでは、本書の技術的な内容に関するサポート情報や最新の追加情報を公開していく予定です。
 ぜひ、定期的にのぞきに来てください^^

2015年5月7日木曜日

再編集なしでさっと描ける「非対称平行ハンドル」【Illustrator CC2014 新機能】

 Illustrator CC2014.1 新機能解説が一段落したので、今回から少しさかのぼって、中断していた「CC2014 新機能解説」の連載を再開します。

 今回は〈ペンツール〉の新機能「非対称平行ハンドルの高速描画機能」について紹介します。以前はPDF記事で紹介していましたが、今回からは画像入りの文章でお届けします。


非対称平行ハンドルとは?

 バージョンCC17.1までは、下図のような左右の長さが異なるハンドルを持ったスムーズポイントを描くには、まず左右の長さが同じハンドルを持ったスムーズポイントを描いてから、そのハンドルを編集する必要がありました。
 CC2014からは、スムーズポイントの描画時に、片方のハンドルの長さを変更できるようになりました。

  • わかりやすくするために、図の背景に灰色の格子模様を付けてあります(この記事内の図すべて)。

非対称平行ハンドルを最速で描画する(CC2014以降のバージョンに対応)


  • ラバーバンドは非表示にしてあります(この記事内の図すべて)。
  • CC17.1以前のバージョンでも[option]キーを押しながらハンドルを操作すれば上図とほぼ同様の操作で非対称ハンドルを描画できますが、その場合はコーナーポイントになってしまいます。

非対称平行ハンドルを再編集で描画する(CC17.1以前のバージョンにも対応)

 CC17.1以前のバージョンでは、いったん左右の長さが同じハンドルを持ったスムーズポイントを描画してからハンドルの長さを編集すれば、左右の長さが異なるハンドルを持ったスムーズポイントを描画できます。


非対称平行ハンドルをキーを使わずに描画する(CC17.1以前のバージョンにも対応)

 下記の手順を行えば、キーを押すことなく左右の長さが異なるハンドルを持ったスムーズポイントを描画できます。この技はCC17.1以前のバージョンでも使用できます。


 次回も〈ペンツール〉の新機能をお届けする予定です^^
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  • 2015/5/7:公開。

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2015年5月6日水曜日

2015年6月のカレンダーPDF




 「色々と書き込めるシンプルカレンダーPDF」の6月版を作ったので公開します。
 印刷してそのまま使うもよし、改造するもよし。ご自由にお使いください。

 6月は祝祭日が一切ないので、今までで一番シンプルな見た目になりました。適当なイラストを配置して飾ってみるとオリジナルのカレンダーになって楽しいですよ^^

PDFのダウンロード



カレンダーの作成・改造手順


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  • 2015/5/6:公開。

2015年5月5日火曜日

Illustratorと連携できるモバイルアプリあれこれ【Illustrator CC2014.1 新機能】

 Illustrator CC2014.1の新機能解説、今回はモバイルアプリとの連携について紹介します。

 Illustrator CCは、モバイル用の様々なアプリケーションと連携することができます。
 連携可能なモバイル用の各アプリケーションを下図にまとめました。対応機器(現在はiPhoneまたはiPadのみ)を持っている場合は試しにインストールしてみれば、Illustratorの新たな側面が引き出せるかもしれません。
 Adobeから発売されているデジタルペン等の周辺機器に対応しているのも、各モバイルアプリのアピールポイントになっています。


Illustrarator CCと連携できるモバイルアプリの一覧(ひとこと解説付き)

●せっかくのモバイルアプリのモッタイナイ現状

 デスクトップマシンでDTP作業を行っている立場からいえば、「Color」「Brush」「Shape」 などのアプリにはモバイル用でなければならない必然性を感じません。パソコンでも同様のアプリが動かせて、パソコンのカメラで写真を直接撮影したり、デジカメやスマホで撮影した写真を取り込んだりできるようになれば、パワーのあるマシンで作業ができてより効率的ではないでしょうか。
 おそらく、移動時間等にちょっとした素材作りができるという目的で開発されたのでしょうが、せっかくの便利なアプリなのに、特定の機器を持っている人しか利用できないというのがとてももったいなく感じます。

●Webアプリ化など幅広く使える展開を希望

 補助ツールとして軽快に使うことが目的であれば、いっそのことすべてのアプリをWebブラウザー上で動くWebアプリとして開発してもらえないものでしょうか。Webアプリならば、状況に応じてデスクトップ機器とモバイル機器のどちらからでも利用できるため、より軽快に活用できます。
 また、モバイル機器用のアプリは古いOSだとすぐに対応外になってしまいうことも少なくありません。「快適ではないが、スペックの低い機器でも一応動く」という程度で構わないので、幅広い機器で使えるようにしてもらいたいものです。


※厳密にいえば、モバイルアプリとの連携Illustrator CC2014.1自体の新機能というわけではありませんが、Adobe社が新機能としてアナウンスしているのでここでも紹介しました。

 「CC2014.1の新機能」の紹介は今回で一区切り。長らくお付き合いありがとうございました。次回からは中断していた「CC2014の新機能」の連載をお届けする予定です^^
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  • 2015/5/5:公開。

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2015年4月29日水曜日

選ばれし者だけが使える? タッチ用の作業画面「タッチワークスペース」【Illustrator CC2014.1 新機能】

 Illustrator CC2014.1の新機能解説、今回はタッチワークスペースをかんたんに紹介します。

 タッチ機能に対応したWindows8(64bit)機器を使っている場合のみ、[ウィンドウ]→[ワークスペース]のサブメニューに[タッチ]という名前のワークスペースが表示されます。

 [タッチ]を選択すると、下記のタッチ専用操作画面を使うことができるようになる他、タップピンチなどのタッチ用の操作で様々な動作を実現できます。
  • タッチ用アプリケーションバー
  • タッチ用ツールバー
  • タッチ用コントロールパネル
  • タッチ用ドキュメントバー


 残念なのは、対応機器が限られること。
 「タッチ機能のないWindows7以前のOSを搭載したWindows機器」や、「Macintosh全般」ではタッチワークスペースを使うことはできません。

 昨今では、液晶ペンタブレット等の周辺機器の普及も進んでいます。タッチ機能に非対応の機器でも「タッチワークスペースの専用画面が使えたら便利」と思える場面はたくさんあるのではないでしょうか。
 個人的には、iPadやAndroidのタブレットがデュアルモニターとしてパソコンに繋がり、ペンで手描き入力するための機器として使えたらこの上なく便利だと思うのですが、純正の機能で実現してもらえないものでしょうか。下記のような利点があって、とても便利になると思うのです。
  • 液晶ペンタブレットはまだまだ高価で気軽に買い換えられないが、タブレットなら2万円程度で買える。
  • タブレットで手描き入力したイラストをパソコンのIllustratorに取り込むことは現在でもできるが、それならばタブレットでパソコンを直接操作してしまったほうがすばやく作業できる。

 今後の機能アップに期待です。


※まだ対応機器が限られることもあり、当ブログでは「タッチワークスペース」機能の詳細解説はひとまず先送りにしたいと思います。ご要望があれば検討しますので、コメント等でご意見をいただけると嬉しいです^^


 次回も、CC2014.1の新機能をもうちょっとだけお届けする予定です^^
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  • 2015/4/29:公開。

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